日本一般臨床医矯正研究会

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2019年例会

多くの皆さまにご参加を頂き、2019年例会は、盛大かつ盛況のうちに終了できました。ご協力を頂いた方々に感謝申し上げます。

当日の様子

ご講演頂いた先生方をはじめ、多数の方々のご協力により、2019年例会は成功裏の内に終了することができました。

開催概要

日  時 令和元年(2019年)9月29日(日)
午前10時より(9時30分 受付開始)
会  場 建築会館(東京・田町)
当日会費 ●正会員:10,000円 ●特別会員・終身会員:5,000円
●準会員・臨床研修医:4,000円
●非会員:事前登録12,000円(登録締切8月31日)/当日15,000円

会場のご案内

建築会館(東京・港区)

〒108-8414 東京都港区芝5-26-20 (当日ホール直通 TEL03-3769-2977)
●JR山手線・京浜東北線 「田町駅」徒歩3分
●都営地下鉄浅草線・三田線「三田駅」徒歩3分
※駐車場はございません


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プログラム

9:30 受付開始
9:55 開会 司会:及川 真 理事
開会の挨拶 小佐々 晴夫 会長
10:00 教育講演 Ⅰ
『 叢生に対する咬合誘導の再確認(その2)』
 「大切なのは叢生症例に対しての親への説明の内容」
  ―初診の時:検査後の相談の時―
当会顧問
各務 肇 先生
11:30 実習講演
『 アーチフォームの作製(Bonwill-Hawley法)実習と臨床的応用』
持参して頂くもの:コンパス、定規、鉛筆、消しゴム、ティッシュペーパー
当会会員(千葉県千葉市)
吉本 彰宏 先生
13:00 昼食
13:30 教育講演 Ⅱ 座長:福原 達郎 顧問
~埋伏歯に対する考え方と治療法~
A.『上顎犬歯の歯胚位置異常に対するアプローチ
   〜ポールEXT順の臨床応用〜 』
当会会員(東京都港区)
勝見 聡子 先生
B.『 埋伏歯への対応時期と処置法の選択について 』
当会会員(埼玉県熊谷市)
大津亜矢子 先生
C.『 埋伏歯の位置異常 —上顎前歯の萌出位置異常— 』
当会顧問
山口 秀晴 先生
15:20 コーヒーブレイク(ロビー)
15:40 会員発表 座長:清水 清恵 理事
A.『 両側下顎7抜歯後、下顎8アップライト叢生症例 』
当会会員(京都府京都市)
三村 善郎 先生
B.『 アングルⅠ級小臼歯部叢生非抜歯症例 』
当会会員(埼玉県蓮田市)
太田 敏 先生
C.『 Hellman Dental StageⅢB期において
 ―著しい叢生を伴うAngleⅠ級に3Dsystemを用いた症例― 』
当会会員(千葉県千葉市)
大森 丈太朗 先生
16:40 会員発表症例に対しての総括
各務 肇 先生
17:00 閉会の挨拶 勝沼 稔 副会長

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講演抄録

○教育講演 Ⅰ:各務 肇 先生
―これでその子の将来の咬合と健康を守れる-
―初診時と検査後の相談の時― 親への話の内容で決まる

当会会員は、「不正歯列を原因とする不正咬合」や「不正咬合からおこる不定愁訴」の予防に向けた咬合の誘導や咬合の育成に取り組んでいます。各先生にそれぞれ巡り合った子どもたち一人ひとりを健康に導き、助けようとしています。
 当会の咬合誘導とは、3D装置などを使用するルティーンコースを基とし、先生方は、各自でその子どもに合わせた子どもをいじめない治療行程をおこなっています。

 本年のテーマは「叢生について考える」です。

 予防矯正をするなかで、咬合誘導を的確におこなっていくには、初診や検査後の「親との対話」の段階が最も大切です。
 人にとって、一番はじめの叢生は下顎前歯群、次に上顎の前歯叢生です。この叢生をどのように説明して(子どもの将来のために)いつ、どのように治していくのか?その行程を説明していくなかで重要な、当会会員のみが知り得ている細かい方法やコンセプトがあります。それらを再確認しながら、説明の実際をお見せしたいと思います。

親に何を教えるのか?どう話すのか?
  • ・なぜ「子どもをいじめない矯正」なのか?について
  • ・なぜ永久歯列になるまでは外へ装置をつけないのか?について
  • ・3D装置→何が目的なのか?について
  • 上顎切歯叢生はなぜ早く治さないのか?について
  • ・これから萌えてくる歯との関係と歯列の動きについて
  • ・噛み合わせの上顎歯列と下顎歯列の関係について。
  • ・下顎前歯や上顎前歯の叢生はいつ治すのか?について
  • ・舌と口輪筋の話。――内側で使用する3D装置との関係について
  • ・歯列の成長発育について
  • ・顎骨の生長発育について
  • ・パントモの上手な使い方
  • ・前歯の歯根尖部を観るのを忘れるな
  • ・歯根尖部の観かたと話し方
  • (他)
○実習講演:吉本 彰宏 先生
『アーチフォームの作製(Bonwill-Hawley法) 実習と臨床的応用』

歯の近遠心的大きさ(幅)は、個人によって異なることは自明ですが、近年、ほとんどがレベリングから仕上げまで、既成の形のアーチを入れて矯正治療が行われています。
 中切歯から側切歯、犬歯など、要するに審美的な前歯の幅が違うのに、アーチの大きさや形が同じだと、笑った時の犬歯の見え方が異なってきます。犬歯の頬側面は、歯が小さければ前方を向き、歯が大きければ側方を向くことになります。同様に、第一小臼歯も、見えなかったり、見えすぎたりします。そこで、臨床では、4種類の大きさのアーチフォーメーション・カードを準備し、個々の患者さんに会った大きさのアーチフォームを選択して使用します。今回、個人アーチフォームの意味合いと臨床での使用方法と応用法を話させて頂きます。
持参して頂くもの:コンパス、定規、鉛筆、消しゴム、ティッシュペーパー

○教育講演 Ⅱ
A.勝見 聡子 先生
『上顎犬歯の歯胚位置異常に対するアプローチ 〜ポールEXT順の臨床応用〜 』

混合歯列期に3Dリンガルアーチを用いて咬合誘導を行う際、上顎犬歯の歯胚位置異常を見つけた場合の考え方と治療法について失敗例も挙げてお話します。
埋伏犬歯に対して、開窓、牽引が必要な場合と経過観察で良い場合の違い、各務先生のポールEXT順の復習及び臨床応用についてJOSGの会員の皆さまと共有できたら幸いです。

B.大津亜矢子 先生
『 埋伏歯への対応時期と処置法の選択について 』

永久歯の萌出を妨げる要因の一つに埋伏歯がある。埋伏歯の処置としては経過観察にとどめることもあるが、萌出方向や位置に著しい異常がある場合は、歯の萌出障害、周囲永久歯の歯根吸収や転位、当該歯の歯根湾曲などを引き起こし、咬合関係に影響を及ぼすことが多いため、早期に適切な処置を行うことが重要である。その対応としては、埋伏歯の抜去、乳歯の早期抜去による自然萌出を期待する、開窓して自然萌出を期待する、さらには開窓牽引して萌出させるなどがある。しかし、矯正歯科臨床での診断において、上記の選択肢に対する明確な判断基準はなく、日々の臨床で苦慮することが多い。
今回提示する様々な症例を通して、埋伏歯への対応の時期や処置法の選択の一助になれば幸いである。

C.山口 秀晴 先生
『 埋伏歯の位置異常 —上顎前歯の萌出位置異常— 』

上顎前歯の不正には、萌出スペース不足による叢生、中切歯の捻転、唇側や舌側への転位など、多くの異常が認められる。4前歯が萌出して側方歯の交換を待っているとき、犬歯の萌出スペース不足のため低位唇側転位を起こし、混合歯列弓にはいろいろな問題を起こすことが多い。
また、前歯部に外傷を受け、歯根が破折したり、動揺が強くなって変色することもある。永久歯が決められた位置に萌出してこない場合には、X線写真で歯胚の有無、位置を確認する必要がある。犬歯が埋伏している場合には、隣接する側切歯や中切歯の歯根を吸収していることもあり、吸収の程度によっては犬歯を開窓して牽引することもある。
今回は、前歯部の萌出に問題のあった症例について報告したいと思っている。

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行事予定

2020年度 行事日程
総 会

日時:5月31日(日)  会場:建築会館

例 会

日時:9月27日(日)  会場:建築会館

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